この記事は、Blink の公式サイトに掲載された「How Do Lightning Addresses Work? – And How to Get One Through Blink –」(原文英語/2023年12月14日公開) を、当サイトの運営者 yutaro が許可を得て【全文日本語訳】しています。
面倒なインボイスやQRコードに代わる新たな選択肢として、ライトニング・アドレス（Lightning Address）はライトニング・ネットワーク（Lightning Network）を通じてビットコインを送金する、より便利な方法を提供します。レイヤー2の決済プロトコルは、ビットコインのメインチェーン（オンチェーン）の堅牢性とセキュリティの信頼性を担保に、ほぼ瞬時に、かつはるかに安価なトランザクションを可能にしました。ライトニング・アドレスは、相互運用可能なピアツーピア・システムに電子メールのような性質を追加しましたが、それは氷山の一角に過ぎません。
インボイスとQRコードは今でもどちらも有効であり、特定の状況では間違いなく役立ちます。しかし、これらは摩擦を生んでいます。QRコードを有効にするためには、ユーザーはカメラ付きのデバイスを用意するか、長い文字列をコピー＆ペーストする必要があります。さらに、インボイスは1度限りの使用（使い捨て）で、有効期限があり、通常は特定の金額が固定されています。例えば、ストリーマー / streamer（YouTuber のような）が視聴者に寄付を求めたい場合、インボイスやQRコードはそのためのツールではありません。ストリーマーにとって幸運なことに、ライトニング・アドレスは私たちの生活をよりシンプルにしてくれます。
このプロジェクトの GitHub ページによると：
ライトニング・アドレスは、誰もがライトニング・ネットワーク経由でビットコインを送金できるようにするインターネット識別子（Internet Identifier）である。 QRコードをスキャンしたり、インボイスを貼り付けたりする必要はない。
Internet Identifier の定義は：
addr-spec は、ローカルで解釈される文字列の後にアットマーク文字 (“@”、ASCII 値 64) が続き、その後にインターネット・ドメインが続く特定のインターネット識別子である。
したがって、ライトニング・アドレスは、すべてのインターネット・ユーザーにとって馴染みのある電子メール・アドレスに似ています。
ライトニング・アドレスは他に何ができるのか？
ライトニング・アドレスの公式サイトが約束しているように、これらの識別子は”ライトニング・ ネットワーク上で誰でも即座にビットコインを送金できる非常に簡単な方法”を提供します。それだけではなく、ライトニング・アドレスは”ライトニング・プロバイダ間の障壁を打ち破ることを目的に設計された新しい標準”を提供するため、相互運用が可能です。ビットコインをライトニング・アドレスに送金するには、選択したウォレットのインボイス・フィールドにビットコインを入力して、送金をクリックするだけですから、とても簡単です。
内部構造としては、ライトニング・アドレスは LNURL (Lightning Network UX Protocol) と相互作用するための新しい方法を提供します。 LNURL は、インターネット全体を動かすハイパーテキスト転送プロトコルである HTTP 上に構築されています。 LNURL を通じて、ライトニング・ネットワーク・クライアントは情報を交換し、作業を調整し、タスクを実行できます。 HTTP として、あらゆる種類のイノベーションが発生し、新しい機能が常に登場することを可能にする空白のキャンバスを提供します。
ライトニング・アドレスの紹介
ZEBEDEE の紹介ビデオにあるように、”ライトニング・アドレスは LNURL QR コードを取得するもう 1 つの方法”です。技術的に言えば、誰かがライトニング・アドレスにビットコインを送金すると、ウォレットは LNURL 支払いリクエストを生成し、次に BOLT11 インボイスを生成します。the Builder’s Guide repository（リポジトリ） によると、BOLT11 標準とは次のことを指します：
”BOLT は’Basis of Lightning Technology’の略で、すべての Liライトニング・ネットワーク仕様をカバーする。 BOLT 仕様は、別々の実装が同じネットワーク上で機能し、相互作用できるようにするために必要である。したがって、この仕様により、クライアントまたはツールによって作成された ライトニング・インボイスは、他のすべての実装によって理解される”
もちろん、これらすべての内部構造をユーザー側が見ることも、ましてや理解する必要はありません。正直に言って、このような専門用語に興味を持つ人はそう多くないでしょう。ユーザーが知っておく必要があるのは、ライトニング・アドレスを使用すると、ビットコインの送金が電子メールを送信するのと同じくらい簡単であるということだけです。
誰かがそれらを電子メールアドレスと混同する可能性があるか?
簡単な答えは”はい”ですが、誰もがビットコイン・トランザクションのあらゆる部分を常に二重、三重にチェックする必要があります。また、送金者が資金を失うことはないため、リスクは最小限に抑えられます。メールアドレスにウォレットが関連付けられていないため、操作は完了せず、資金は元のウォレットに残ります。
この理論的問題が、マイクロストラテジー（Microstrategy ）社の企業メールをすべてライトニング・アドレスに変換するという マイケル・セイラー（Michael Saylor） のインスピレーション となったことは注目に値します。 4月、Café Bitcoin Twitter Spaces のゲストとして、セイラー氏は次のように述べました：
「（それを見て）思ったのですが、ちょっと待ってください。私たちはエンタープライズ・ソフトウェアを作成していて、アクティブ・ディレクトリ（Active Directory）に接続されています。すべての企業メール アドレスをライトニング・アドレスに変換してはどうだろう？そうすれば、あなたのメールがあなたのライトニング・アドレスです」
インターネット・ドメインを持っている人は誰でも、satdress、Ligess、PHP Lightning などのサービスを使用して、非管理的な方法で同じことを行うことができます。あるいは、DIY ルートを選択して、”LNURL Pay + Internet Identifier プロトコルをサポートする独自の HTTP サーバー”で同じことが行えます。
いずれにせよ、そこまですることに興味がない人のために、Blink では簡単な解決策を提供します。
Blink ライトニング・アドレスを取得する方法とは？
1、2、3 と数えるのと同じくらい簡単です。アプリをダウンロードしてユーザー名を選択するだけで、Blink が自動的にユーザー名を作成します。 Blink では、【[ユーザー名}@blink.sv」】のように、ユーザー名がライトニング・アドレスになります。私たちは毎日のビットコイン・ウォレットであり、常にシンプルさを目指しています。
Blink Wallet のダウンロードはこちらから：Blink (公式サイト)
(詳しい使い方は「Blink Wallet (ブリンク ウォレット)」の日本語チュートリアルをぜひご覧ください！)
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さいごに
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