Bitcoin(ビットコイン)
「ビットコインとは何か?」と聞かれたら、【誰もが使える、世界で最も安全で、独立したお金】だと僕は答えます。つまり、P2P(ピアツーピア)で真に分散化された、誰にも支配されない美しいお金なのです。
ビットコインの必要性
現在の通貨(法定通貨)制度の問題点
- 現代の法定通貨(フィアットマネー)は、金や他の物理的資産に裏付けられていません。
- 中央銀行によって無から造られた貨幣です。
- しばしばインフレが発生し、貯蓄の価値が失われます。
- さらに、政府や中央銀行によって、価格は操作(無尽蔵に印刷)されています。
新しい貨幣システム(ビットコイン)の必要性
- ビットコインは、どの政府や中央銀行にもコントロールされない分散型のデジタル通貨です。
- ブロックチェーンに基づき、すべての取引が安全かつ透明な台帳に記録されます。
- 2,100万枚という限られた供給量であるため、希少性が極めて高いのが特徴です。
- よって、インフレに強い価値保存の手段です。
ビットコインは通貨を修正する(Bitcoin fixes this)
- ビットコインは、法定通貨制度の問題に影響されない健全な貨幣システムです。
- 分散型であり、希少性があり、安全です。
- だから、僕らには“今”ビットコインが必要なのです。
ビットコインの美しさ
<抜粋翻訳>
ビットコインは美しいお金です。それは誠実な仕事によってのみ、生み出されるものだからです。お金や権力を持った人たちが楽をして作ることはできません。また、彼らは自分たちに多くのビットコインを与えることもできません。
ビットコインはただのお金ではありません。誰にもコントロールできないお金です。だからこそ、美しいのです。
<原文抜粋>
Bitcoin is beautiful money. Bitcoin can only be created by good honest work. It cannot be created by effortlessly by those with money and power. They cannot give themselves more Bitcoin.
Bitcoin isn’t just any money. It’s money that is just no one can control it. And this is why Bitcoin is beautiful.
ビットコインの表記
- Bitcoin : ネットワークやシステム、プロトコルを指します。
- bitcoin : 通貨単位を指します(皆さんの思う、いわゆるビットコイン)。
- BTC : bitcoinの通貨シンボルです(例えば、ドルで言うUSD)。
- satoshi (sats) : bitcoinの最小単位です(1 satoshi = 0.00000001 BTC)。
ビットコインの成り立ち
ビットコインが誕生したのは、2008年10月31日。
世界がリーマン・ショックの衝撃に揺れる中、”Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)”と名乗る匿名の人物が、インターネット上の暗号学者向けメーリングリストに一通の論文を投稿しましたことに始まります。
そのタイトルは『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』(日本語では『ビットコイン:P2P 電子通貨システム』として知られています)。
この論文、いわゆる“ホワイトペーパー”こそが、現代におけるビットコイン革命の出発点です。
たった9ページという短い文書でしたが、その中には中央の管理者を持たない分散型通貨システムの構想が明確に描かれており、これまで誰も実現できなかった「デジタル上の価値を信用なくやりとりする手段」が提示されました。
つまり、ビットコインは「インターネット上の現金」を可能にする技術としてスタートしたのです。
ちなみに、ビットコインの最小単位である “satoshi”(通称:sats)は、このSatoshi Nakamoto氏にちなんで名付けられました。だだし、彼(彼女かもしれません)が一体誰なのかという点については、現在でも世界中で議論が続いています。
個人なのか、複数人による開発チームなのか、それすらも明らかではありません。さまざまな研究者や起業家が「私がナカモトだ」と名乗りを上げてきましたが、決定的な証拠は示されていません。
結果として、ビットコインは“匿名の創造者”によって生み出され、その創造者が去ったあとも、誰にも支配されることなく進化し続けているという、非常にユニークな歴史を持つ通貨となっています。
ビットコインの仕組み
ビットコインのもっともユニークで画期的な特徴のひとつは、円やドルといった法定通貨とは異なり、中央銀行のような発行主体や金融機関のような流通管理者が一切存在しないという点にあります。
僕たちが普段使っている通貨(日本円を含む)は、政府や中央銀行がその価値を保証し、流通量をコントロールすることで成立しています。ところが、ビットコインにはそのような「管理者」がいないのです。
では、ビットコインは一体どうやって発行され、どのようにして不正なく流通しているのでしょうか?その答えは、世界中の無数のコンピューターによって構成される“ネットワーク”そのものが、通貨の発行や取引記録の検証・保存を自律的に行っているという仕組みにあります。
このネットワークでは、誰かが新たなビットコインを発行したり、誰かから誰かへビットコインが送金されたりすると、それらの情報(=取引データ)は「ブロック」と呼ばれる単位にまとめられます。
そしてそのブロックは、ネットワークに参加する世界中のコンピューター(ノード)によって共有され、一定のルールに従って検証・承認されたうえで、時系列に沿って「鎖(チェーン)」のようにつなげられていきます。この一連の仕組みが、いわゆる“ブロックチェーン”と呼ばれる技術です。
ブロックチェーンの魅力は、すべての取引履歴が改ざんできない形で記録され、しかも誰でもその履歴を確認できるという点にあります。これはつまり、「誰も信用しなくていい」という状態を技術的に実現しているということ。
信頼できる中央の管理者がいないにもかかわらず、世界中の人々が安全に価値をやり取りできる——それこそが、ビットコインを支える最も本質的な仕組みなのです。
発行枚数(上限2,100万枚)
ビットコインの最も重要な特性の一つが、「発行上限があらかじめ決まっている」という点です。円やドルといった法定通貨は、政府や中央銀行の判断によって自由に増刷されることが可能です。
経済政策や財政出動の一環として、大量のお金が市場に供給されることも珍しくありません。しかしその結果、インフレが加速し、通貨の価値が大きく目減りすることがあります。
一方、ビットコインにはそのようなリスクは存在しません。なぜなら、ビットコインは最初から「2,100万枚までしか発行されない」という絶対的なルールが、ネットワークのコードレベルで厳格に定められているからです。
このルールは誰にも改変できず、たとえ世界中の政府が一致団結しても、増刷することは不可能です。この希少性の高さこそが、ビットコインが“デジタルゴールド”と呼ばれる理由です。
金(ゴールド)もまた、地球上に限られた埋蔵量しか存在せず、その希少性によって価値を保ってきました。ビットコインはそれを物理的な制約ではなく、数学とプログラムによって実現しているのです。
そしてこの発行上限は、未来永劫変わらない「絶対のルール」として、ビットコインの信頼性を支え続けています。
半減期(Halving)
(※引用:The 2024 Bitcoin halving – Everything you need to know)
ビットコインについて調べていると、「半減期(はんげんき)」という言葉を目にすることがあるかもしれません。これは、ビットコインの新規発行枚数が、約4年ごとに半分に減少していくという仕組みのことを指します。
ビットコインは、約10分ごとに新しいブロックが生成され、その際に「マイニング報酬」として新たなビットコインが発行されます。現在は1ブロックあたり3.125BTCが報酬として支払われていますが、この枚数は4年ごとに半分になります。
以前は6.25BTC、さらにその前は12.5BTCだったように、報酬は定期的に減少してきたのです。
この仕組みは非常によく設計されており、通貨が時間とともに過剰に発行され、インフレが進行してしまうという法定通貨の弱点を克服しています。
実際に、ジンバブエやレバノンなどでは、通貨の過剰発行によってハイパーインフレーションが発生し、人々の生活は深刻な影響を受けました。そうした背景と対照的に、ビットコインはプログラムに従って“計画的に減少していく”ことで、供給量のコントロールを機械的に実現しているのです。
さらに重要なのは、この減少は永遠に続くわけではなく、最終的には2100万枚に達した時点で、新しいビットコインは発行されなくなるという点です。この上限に近づくにつれて新規供給は減り、ビットコインはより希少になっていきます。
言い換えれば、時間とともにビットコインは“デフレ的”な通貨としての性質を強め、長期的な価値保存の手段(ストア・オブ・バリュー)としての地位を確立していくのです。
さらに詳しく知るための記事
※ただいま準備中です。
ビットコインのおすすめ本
- Dr. フィアットから自由を取り戻せ!「ビットコイン」レジスタンスの静かな攻防戦
- ビットコイン・スタンダード
- ビットコイン、強気にならずにはいられない理由
- デジタル・ゴールド--ビットコイン、その知られざる物語
- ビットコインの歩き方: 世界の今を知るとビットコインが見えてくる
- 21 Lessons: What I’ve Learned from Falling Down the Bitcoin Rabbit Hole (英語版)
ライトニングネットワーク
上でも触れたように、ビットコインは10分に1回しかブロックが生成されず、処理できる取引数にも限界があります。そのため、決済手段としては遅く、手数料も高くなりがちでした。
そこで開発されたのが、ライトニングネットワーク(Lightning Network)です。取引相手とチャネルを開くことで、リアルタイムかつ極めて安価な送金を可能にします。
もう少し技術よりの話をすると、ライトニングネットワークとは、ビットコインのスケーラビリティ(拡張性)を劇的に高めるための“レイヤー2”技術の1つです。
これは、メインのビットコイン・ブロックチェーン(オンチェーン)とは別のレイヤーで小規模な取引を高速・低コストで処理する仕組みで、オンチェーンの混雑を回避しながら利用できます。
特に、ビットコインの最小単位である「satoshi(sats)」を使った小額決済に最適化されており、コーヒー1杯の支払いからネット上の投げ銭まで、日常的な用途での利用が現実のものとなりました。
こうして、ライトニングネットワークはビットコインを「貯める通貨」から「使える通貨」へと進化させる鍵となっているのです。
ライトニングウォレットの代表例
Wallet of Satoshi(通称、WoS)や Blink Wallet は、iPhone/Android用アプリで使えます。一方、Alby はパソコンのブラウザ拡張機能です。どちらでもOKですから、あなたが使いやすいと思う方をぜひ試してみてください。
ライトニングドネーション(寄付)
ビットコインは、寄付する手段として最適です。特にライトニングネットワークを活用すれば、あなたの“サポートしたい“という優しい思いを、一瞬でその団体・NGO・NPO・個人に届けてくれます。
ニュースレター
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さいごに
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