きっとあなたは、「ビットコインが大好きで、いつかはオープンソース・プロジェクトに貢献したい！」と思っているひとりかもしれません。しかし、複雑なプログラミング・スキルがまだ習得できていないことから、同時にプロジェクトへの貢献を諦めてしまってはいませんか？
「はたして本当に諦める必要があるでしょうか？」僕 yutaro は、ビットコインを好きになってまだ日の浅い新参者ビットコイナーで、プログラミングさえ全く分からないド素人なのですが、おかげさまでたくさんのオープンソース・プロジェクトに貢献させていただくことができました。
「そんなことが”なぜ”できたのか？」今回は恐れ多くもそんな話をさせてもらい、実はあなたの強みを使えば、【いますぐビットコインのオープンソース・プロジェクトに貢献できる】ことを、ぜひ知ってもらいたいと思っています。
少しでもコントリビュートに興味がある方は、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
貢献方法は開発がすべてじゃない
mattn さんのように、プログラミングを使ってビットコインのオープンソース・プロジェクトに貢献されている方は、とってもすごいと思いますし、心の底から尊敬します。
ですが、あなたが貢献できる方法は、何も開発だけがすべてではありません！
たとえば僕は、前述のとおりプログラミングがまったくの素人ですが、【日本語に翻訳する】という形で貢献しています。どういう意味かと言うと、英語で提供されることの多いビットコイン関連プロジェクト（たとえば WEB サービスやアプリ）を、日本人ユーザーさん向けに日本語訳をしています。
別の方の例を挙げると、デザイナーをしている awayuki さんと言う方は、ビットコイン関連プロジェクト向けにかわいいキャラクターを提供することで、そのプロジェクトの認知度を上げるサポートをしています。
だから、何度でも言わせてください。貢献の仕方はなにも開発だけがすべてではなくて、あなたのスキルに応じて多種多様に存在するはずですし、事実そうだということは、開発がまったくできない僕が保障します。
ついこの間も、おかげさまで僕の翻訳活動が認められ、Bitcoin 関連の グラント・イベント（sponsored by Blink）にて、入選させていただくことができました。
さまざまな貢献方法の例
以下はジャスト・アイデアですが、たった今、僕が思いついた貢献方法の例です。よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。
- 日本語（他言語）翻訳
- キャラクター作成/デザイン
- TestFlight / Review
- ブログ発信
- YouTube / Podcast
- ミートアップ
- ワークショップ開催
他にも何か素晴らしいアイデアがあれば、ぜひ教えてくださいね！
Blink Wallet の日本語訳を終えて
直近では、ライトニング・ウォレットである【Blink Wallet】の日本語訳を担当させてもらうことで、 ビットコインのオープンソース・プロジェクトに貢献することができました。
Blink Wallet はあまり馴染みのないウォレットかもしれませんが、Blink Wallet の前身が”ビットコイン・ビーチ・ウォレット”だと言うと、「もちろん知ってるよ！」となるはずです。
ビットコイン・ビーチ・ウォレットは、ビットコインを法定通貨として採用したエルサルバドルの海辺にある人口約3,000人の小さな漁村で始まった、ビットコイン・ビーチ・プロジェクト向けに開発された公式ライトニング・ウォレットです。
このたび、Blink Wallet として生まれ変わりました！
Blink Wallet の日本語訳をさせてもらうにあたり、改めてしっかりと使ってみたり、同プロジェクトについて調べてみたのですが、誰もが使いやすいシンプルな UX の大切さと（官製ウォレット”Chivo”とは対照的に）、Blink Wallet 向けに開発された”ステイブル sats”が、初めてビットコインに触れる多くの人々にとって、いかに重要かを知れました。
ライトニング・ウォレットにまだ慣れておらず、またビットコインのボラティリティを心配している多くの日本人にとっても、Blink Wallet はきっと必要になるアプリだと確信していますから、今回、日本語向けの翻訳者という形でこのプロジェクトに貢献できたことを、僕はとても誇りに思っています。
(なお、アプリ内の誤訳箇所については、今後のアップデートで、随時、修正していく予定です)
＜Blink Wallet＞
僕がオープンソース・プロジェクトに貢献できた理由
さいごに少し現実的でつまらない話をしますが、「ビットコインのオープンソース・プロジェクトに貢献したい！」と、ただ思っているだけでは当然ですがそのチャンスは向こうからやってくることはありません。
僕が幸運にもこのオープンソース・プロジェクトへ参加させてもらえた理由は、ひとえに【PoW】のおかげではないかと感じました。PoW（プルーフオブワーク）は、ビットコイナーにとってはあたり前の言葉であるはずですが、ここでは生意気にもあえて僕なりの解釈を説明させてください。
プルーフオブワークとは、日本語に直訳すると”仕事の証明”というような意味になります。つまり「あなたがオープンソース・プロジェクトという仕事（貢献）にふさわしい人間であることを、みんなに証明しなくてはならない」ということではないでしょうか。
だから僕は、プロジェクトの大小にかかわらず、募集している案件にはすべて応募しましたし、お願いされた依頼はすべて引き受けました。そして「求められている以上のクオリティで貢献すること（PoW）」が重要だと考え、ゼロスキルの僕でもいますぐ仕事の証明ができる”スピード”には、特に力を入れたつもりです。
その結果、今回、フルグル合同会社の Teruko さんから、Blink Wallet の日本語訳という大役をご紹介して頂くことができたのではないか、と（僕なりに勝手ではありますが）解釈しています。本当にありがとうございました。
まとめ
オープンソース・プロジェクトに参加することで、あなたの大好きなビットコインに”直接”貢献することができます。こんなにも素晴らしいことはありません。かと言って、参加方法は開発がすべてではないことを、この記事では書かせてもらいました。
僕のように日本語訳で貢献してもいいし、それ以外でももちろん良い。大切なのは、あなたの”得意”で貢献してみることだと思います。
新参者のビットコイナーではありますが、この記事をとおして【実はいますぐ誰でもビットコインのオープンソース・プロジェクトへ貢献することができる】のだということを、知ってもらえたら幸いです。
さあ、みんなで楽しみながらコントリビュートしよう！
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